No.214(2023年12月号)

特  集 ◆ シリーズ清水 2023◆海のみらい静岡友の会

旧清水市誕生100年 歴史・文化・伝統を大切に

静岡市変は大きくわる

 

興津から発信続ける 合併20年を振り返って

特定非営利活動法人 AYUドリーム 理事長 雨宮令子さん

AYUドリームは平成17年5月に誕生し地域の皆様の応援を頂きながら19年を迎えました。

 「静岡市興津坐漁荘記念館」の管理運営事業を受託することができ「まちづくりは自らの手で!」を合い言葉に様々な事業活動に挑戦しております。

 興津駅から清見寺までの朝鮮通信使の再現行列や、当時の町の人々の歓迎ぶりを表現した市民演劇。興津で生涯を閉じた、元老西園寺公望公と興津の関りを、興津中学校の生徒、先生方に演じていただく演読劇。防災意識を高めてもらおうと「防災パーティ」と銘うっての防災事業や、子ども達の「学習・体験」

講座や遊び場づくりなどと多岐にわたって活動を続けてまいりました。

 活動実践の中で「市民力」「創造力」「実行力」「地域発信力」等々多くを学び大きく成長できましたことは、関係各位の皆さまのお陰と心より感謝申し上げます。今後もこれらの事業を継承、継続させての地域貢献と共に、楽しみながら活動をしていきたいと思います。

 

三保が誇れる地域づくりから

株式会社 gosea’s 代表取締役 合志明倫さん

九州の熊本生まれで、大阪で育った私が清水にやってきたのは東海大学に入学した32年前のことでした。三保には〝文化ランド〞があり清水の街中には活気が溢れていた時代です。そしてここで出会ったのが一年中温暖な気候に恵まれ静穏で美しい景色に囲まれた三保の内海でした。学生時代からウインドサーフィンに明け暮れ、プロになり世界各地を見て回ったことで改めてこの地の素晴らしさを感じることがで

きました。

 清水港の景色や環境は32年前からそれほど変わっていません。変わらない事で良いこともあれば時の流れと共に朽ちて行くものもあります。三保松原が世界文化遺産に登録されてから多くの人を迎えた三保ですが海の玄関口である内浜は殺風景なままでした。

 そこで、長い年月をかけ人と共に歩み、人の手によって守られてきたこの三保松原の自然と美しい景色を取り戻したとの想いから大好きな海とも一緒にいられるこの地を拠点とすることにしました。美しい景色を守るためのボランティア活動は大切ですが、それだけではなく経済活動、つまりビジネスを成立させながら地域に貢献することも大切だと考えています。

 他からたくさんの人を呼ぶことも大事ですが、私がまず大切にしたいのは「地元の人に気に入ってもらう場所づくり」を目指すことです。地元の人が誇りに思い、自慢できる場所になることが、今後このエリアが活性化することにつながると信じています。

 

安心 ・ 安全 災害に強い街づくり

清水うたい隊東北ボランティア 代表 望月光則さん

43年前に、わたしが静岡県の教員になった時には、いつ東海地震が起きてもおかしくないと言われていました。近いうちに必ず子供の命を、教員として必死に守らなければならない日が、必ず来ると覚悟して勤務をしていました。

 2011年3月11日、東日本大震災がおきた時は、卒業式の総練習を体育館で行っている時でした。

 教頭として、児童や教職員に床にすわるように、マイクを通して指示をしたことを、昨日のことのように思い出します。東日本大震災より先に、東海地震が清水を襲っていたのではないか。東日本大震災で大勢の方が犠牲になられたこと、津波で町が壊滅状態になったことは、決して他人事とは思いません。2013年から東北の被災地を訪れてボランティア活動を続けています。いつ南海トラフ地震が、清水を襲うかわかりません。東日本大震災から学び、清水の街の減災につなげていくことが、将来の清水の街づくりには、必要だと考えています。

 

時代を重ね、今を楽しむ商店街を

次郎長通り商店会 会長 大石朗紀さん

 清水育ちの私ですが、正直なところ小さなこの町に閉塞感を覚え20代の大半をバックパックを背負って外国へと旅に出ました。その後地元に帰ってきたのを機に次郎長通り商店街に居を構えることになりました。

 特にこの商店街に強い想いがあったワケではありませんが、言葉では表し切れない他にない〝ここならでは〞の雰囲気に誘われたのがきっかけした。

 数年前までここの中心的な存在として活躍されてきた前会長が急逝され、消滅の危機にあった商店会の会長を引き受けたことがきっかけでまちに活気を取り戻そうと始めたのが「次郎長マーケット」です。最初は10店舗程度の出店しかなく来場者も50人にも満たない位でしたが今年4月の開催には70店舗が軒を連ね約2500人もの人が足を運んでくださり、まさに〝続けて行くことが大事〞であることを実感しました。

 しかしイベントは一過性のもの。日常の商店街に活気を取り戻すため空き店舗の活用を常に考え活動を続けています。地元の年配者から聞く過去の賑わいは相当なもだったと思いますが、時代は流れ、世代が変わり、新しい人が入り、今は今なりの楽しみ方を模索して行ければと考えています。例えば昭和レトロと言うのではなく「ビンテージ」と言ったところでしょうか。時代を重ねたことで味が出るようなモノの活用が清水には足りないと感じています。そんなメッセージも込めて取り壊し寸前だった旧清水銀行跡地を購入しセルフリノベーション

したカフェも運営しています。今の商店街を楽しみににいらして下さい。

 

草薙 夢いっぱい祭り

JR草薙駅を中心に東西南北の回遊性を!

草薙商店会会長 伊藤 睦 さん 同副会長 山本洋平さん 同副会長 秋山浩史さん

 今年草薙地区では、地域の氏子神社である草薙神社が創建1900年を迎えました。草薙商店会でもこの記念すべき年を祝うべく年末までの期間(10月20日から12月31日まで)【年末までワクワクが終わらない!草薙 夢いっぱい祭り】を実施中です。期間中、草薙商店会の各店舗では、キャッシュバックキャンペーン、歳末ガラポン大会、Kシールのお得なキャンペーン、そして1900年記念のオリジナル宝くじを順次実施予定です。お買い物やお食事、草薙の魅力を体験できる絶好の機会です。また、草薙商店会エリアでは年明けよりメインストリートの改修工事も始まります。5年後の草薙を見据えて地域一体となり、『すべてが心踊るまち』を目指し動き出してます。未来へ向けて動き出す草薙商店会の熱気を感じ、素敵なひとときを過ごしください。また、4月より体制を変えて動き出している清水商店街連盟においても、事務局としてこれからの清水・草薙エリアの賑わいに貢献できればと思ってます!ご期待ください。

この街の人口増めざすには

イノセントより

 来年は清水港に100隻の客船が入港予定である。一隻に約1500人のお客様が乗船して来ると年間約15万人の方が清水港におります。この方々の受入体制も早急に、考えることだ。ビックチャンスをにがさない。定住入口増と言えばやっぱり大学、専門学校、新産業の企業等々、誘致することと、生涯未婚率をあげる為にも、ぜひ結婚をして頂くことをおすすめめしたい。海と山、街が近い地形日本列島の中央に位置してアクセスも非常に便利な清水地域です。この地を望む側と受入側と相互にメリットがあること確実、期待したい。